求人系のサイトでは、Googleしごと検索に求人を掲載していると、Googleサーチコンソールの検索パフォーマンスレポートにて、「ジョブのリスティング」や「ジョブの詳細」というフィルタが使えるようになる。
左メニュー「検索結果」＞「＋新規」＞「検索での見え方」の順にクリックしていくと、以下のように表示される。
ただし、これらは言葉の表現が若干わかりづらいため、それぞれがどこの部分を指しているのかが理解しづらく、さらに、合計クリック数や合計表示回数、平均掲載順位などの指標も組み合わさると、余計に複雑になる。
最近Googleしごと検索のUIも変わり、ますます分かりづらくなったかと思うので、本記事では「ジョブのリスティング」と「ジョブの詳細」とは何か、また、各指標のカウント方法についても解説する。
言葉の事前定義
「ジョブのリスティング」と「ジョブの詳細」について解説する前にまず、Googleしごと検索まわりの言葉の定義を決めたいと思う。
そのほうがどこの部分の何を指しているのかが分かりやすいと思うからだ。
なお、これら呼称はGoogleが正式にそう呼んでいるわけではなく、私が勝手につけた名前であることに注意していただきたい。
トップ3リスト
以下のように、通常の検索結果画面に表示される上位3つのGoogleしごと検索を「トップ3リスト」と呼ぶことにする。
展開画面
トップ3リストの下の「他100件以上の求人情報 →」をクリックすると表示される以下のような画面を「展開画面」と呼ぶことにする。
リストの展開
「他100件以上の求人情報 →」をクリックし、展開画面に切り替えることを「リストの展開」と呼ぶことにする。
ジョブのリスティングと各指標のカウント方法
「ジョブのリスティング」とは、トップ3リストおよび展開画面に表示される、求人の概略部分のことである。
そして、合計表示回数・合計クリック数・平均掲載順位のカウント方法は以下である。
合計表示回数
以下の条件でカウントされる。
トップ3リストに表示されている状態でリストが展開されると、どちらでも表示されることになるため、表示回数は2回となる。
また、「展開画面に表示された場合」というのは、スクロールされて画面に表示されたかどうかにかかわらず、かなり下の方も含めて自身の求人があればカウントされる。
なお、1つのキーワードで自身の求人が複数表示される場合がよくあるが、カウントは1回までとなる。
合計クリック数
ジョブのリスティングがクリックされた回数のこと。
ジョブのリスティングがクリックされると、ジョブの詳細（後述）が表示されるため、ジョブの詳細の表示回数が1回カウントされる。
平均掲載順位
以下がカウント方法である。
例えばトップ3リストの2番目に表示され、リストの展開が発生した場合、 展開画面内でも2番目に表示されるため、（1位＋2位）÷2回で、平均順位は1.5位となる。
またトップ3リストには表示されず、 展開画面では5番目に表示された場合、（0位＋5位）÷1回の表示で平均順位5位となる。
平均CTRは、合計クリック数÷合計表示回数という単純な計算指標であり、概念的な説明は不要かと思うので割愛する
ジョブの詳細と各指標のカウント方法
「ジョブの詳細」とは、ジョブのリスティングをクリックすることで右側に表示される、求人詳細のことである。
※上はトップ3リストでの画面だが、展開画面においても同様
そして、合計表示回数・合計クリック数・平均掲載順位のカウント方法は以下である。
合計表示回数
ジョブのリスティングがクリックされれば必ずジョブの詳細が表示されるため、ジョブの詳細の表示回数はジョブのリスティングのクリック数とほぼ同じぐらいになる。
ただし、ジョブの詳細を直接表示するリンクからのアクセスがあったりと一部例外なケースもあるため、数値がピッタリと一致することは基本的になく、通常はジョブの詳細の表示回数のほうが若干多くなる。
合計クリック数
ジョブの詳細に表示される応募ボタンをクリックした回数。
平均掲載順位
応募ボタンの順位のことだが、通常、1つのジョブの詳細に応募ボタンは1つであり、限りなく1位に近い数値となるため、あまり参考になる指標ではない。
まれに、2つの応募ボタンがある求人を見かけることがあるため、平均掲載順位が完全に1位にならないのは、もしかしたらそのせいじゃないかと思っているが、そのあたりは定かではない。
どなたか、ここに関して情報がある方がいれば、お問合せからご教示いただけると幸いである。
おわりに
本記事では、「ジョブのリスティング」と「ジョブの詳細」とはどこの部分なのか、各指標のカウント方法はどのようになっているのかについて解説した。
私は本職で求人サイトを2社ほどクライアントに持っているのだが、今回述べた内容についてはネット上にも情報が少ないため、Googleの公式ヘルプページを読み込む必要があり、苦労したのを覚えている。
（まあ、ネット上にたくさんある情報であったとしても公式ページを参照することはとても大事なことなのだが。。。）
みなさんもできるだけ一次情報にあたることをおすすめする。
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