GA4にはデータ保持期間というものがある。
イベントやユーザーに基づく情報がツール内で保持される有効期間のようなもので、その期間が過ぎると、古いものから順に自動削除されていく。
GA4では最長 14か月まではさかのぼれるのだが、もっと前まで見たいと思う方のほうがほとんどだろう。
そんなときは、ルッカースタジオが便利である。
以下は私のサイトの流入推移なのだが、GA4で確認できる最も前の期間まで確認できる。
そして、これらはCSVやGoogleスプレッドシートにエクスポートすることもできる。
グラフにマウスオーバーすると右側に表示される三点リーダー(︙)から、「エクスポート」を選択することで可能になる。
今回は、「セッション」という1つの指標をルッカースタジオの「期間グラフ」で表した例をお見せしたが、グラフ形式とその中で使うディメンション・指標は別に何でもよい。計測が開始されたタイミングまでさかのぼることができる。
そもそもなぜGA4になってから、データを確認できる期間が限られるようになったかというと、これはGA4が誕生した理由の1つでもあるのだが、世の中のプライバシー保護の高まりが大きな要因である。
欧米諸国では日本よりもプライバシー保護に対する取扱いが厳しく、GDPR(EU一般データ保護規則)やCCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)といった規則・法律で個人情報が守られている。
例えば、日本では個人情報にあたらないcookieでさえも、上記の国々では法律上個人情報として扱われ、取得や利用に関して慎重な取り扱いが求められている。
レポートのデータ期間を長くできる=ユーザーに関する情報を長く多く保持できるということになるので、規制が入っているということだ。
こういったプライバシー保護の観点から、UA(ユニバーサルアナリティクス)のときとくらべ、GA4ではさかのぼれる期間が短くなっている。