Web業界は専門用語が多く、そのほとんどがカタカナなので、慣れていないと眠たくなりますよね。
今回は、アナリティクスを使うために必須となる基本用語11個を解説します。
文章だけではわかりづらいものは図解を用いて解説し、意味が混同しやすい用語に関してはそれぞれの違いを明確にしているので、本記事を機にしっかり理解しておきましょう。
解説していくのは以下です。
- ユーザー数
- セッション数
- ページビュー数
- ページ別訪問数
- 平均セッション時間
- 平均ページ滞在時間
- ページ/セッション
- 離脱ページ、離脱率
- 直帰、直帰率
- コンバーション、コンバージョン数、コンバージョン率
- トランザクション、トランザクション数
1.ユーザー数
訪問者数、UU数(ユニークユーザー数)ともいいます。
ある一定の期間にサイトに訪問した固有のユーザー数を指し、同一ユーザーが何度訪れようとユーザー数は1となります。
ただし、実際の人数をカウントしているわけではなく、Google chromeやMozilla Firefox、safariなどブラウザごとにカウントしているため、ユーザー数=ユニークブラウザ数だと理解するとわかりやすいです。
そのため、同じ人の閲覧でも別ユーザーとして計測されることがあるため注意が必要です。
また、ブラウザはデバイスごとに区別されるため、PCで見たのか、モバイルで見たのかによっても違います。
ー 別ユーザーとしてカウントされるケース ー
2.セッション数
訪問数ともいいます。
セッションとは、サイトに訪れたユーザーがページを閲覧して離脱するまでの一連の行動を指すため、セッション数はユーザーがサイトに訪問した数になります。
そのため一度サイトから離脱してもう一度戻ってきた場合、先ほどとは別のセッションとしてカウントされます。
またアナリティクスの仕様上、サイトの離脱以外にも別セッションとして計測されるケースもあるので注意が必要です。
ー サイトの離脱以外に別セッションとしてカウントされるケース ー
3.ページビュー数
頭文字をとってPV数ともいい、サイト内でぺージが閲覧された回数のことを指します。
一旦そのページを離れて別ページへ移動し、もう一度そのページへ戻ってきた場合でも別の1PVとしてカウントされます。
なお、ページをリロードしたり、ブラウザの「戻る」ボタンをクリックした場合も1PVとしてカウントされます。
4.ページ別訪問数
そのページが1回以上表示されたセッションの数を言います。
表示回数分カウントされるページビューと違い、同じセッションで何度表示されても1回としてカウントされます。
例えば1回のセッションで「ページA→ページB→ページA」の場合、ページAのページビュー数は2ですが、ページ別訪問数は1となります。
5.平均セッション時間
ユーザーがサイトを訪問したときに、平均で何分何秒ぐらい滞在していたかが分かります。
平均セッション時間 = すべてのユーザーのセッション時間 ÷ すべてのセッション数
ただ計測の仕組み上、最終ページを離脱した時間は測ることができません。
上記のセッション時間とは、セッションの最終ページに移動した時間からセッション開始となる最初のページを見始めた時間で引き算した時間になります。
そのため、平均セッション時間はかなり実体とはかけ離れたものであることを理解しておきましょう。
6.平均ページ滞在時間
先ほどはセッションという大きな枠組みでの平均滞在時間でしたが、こちらはページごとの平均滞在時間を指します。
こちらも平均セッション時間と同じで、セッションの最後となる離脱ページや直帰ページの時間は算出できません。
平均ページ滞在時間 = 該当ページの滞在時間 ÷ 直帰や離脱以外の該当ページのPV数
7.ページ/セッション
ページビュー数をセッション数で割り算した数で、ユーザーが1セッションに平均何ページ閲覧したかが分かります。
サイト内回遊を評価する指標で、数値が高ければ高いほど一回の訪問で多くのページを見てもらったということになります。
8.離脱ページ、離脱率
離脱ぺージとは、ユーザーがセッションの中で閲覧した最後のページを指します。
離脱率とは、とあるページのすべてのページビューの中で、そのページが最後のページとなった割合のことを指します。
離脱率 = 離脱ページになった回数 ÷ そのページのすべてのページビュー数
9.直帰、直帰率
直帰とは、ユーザーがサイトに訪問して、最初の1ページだけをみてそのまま離脱してしまった状況を指します。
直帰率とは、すべてのセッションの中で直帰がおこったセッションの割合のことを指します。
Googleアナリティクスを使って直帰率を確認する際は「サイト全体の直帰率」と「ページ単位の直帰率」の2つの観点で分析するとよいでしょう。
直帰率 = 直帰数 ÷ セッション数
直帰率が高いというのは、ユーザーからしてサイトの第一印象が悪かったということになるため、基本的には「直帰率が高い=悪い」と覚えておきましょう。
しかしコラム記事のように、ユーザーに次のアクションを促すためというよりかは、悩みを解決するためのページなどに関しては、ユーザーが満足すればそのまま帰ってしまうことも多いため、一概に直帰が悪いとも言えません。
サイト全体の目的やページ単位での目的を考えたうえで、良い直帰なのか悪い直帰なのかを判断するようにしましょう。
10.コンバージョン、コンバージョン数、コンバージョン率
コンバージョンはCVともいい、サイトにおけるゴールを指します。(例:お問い合わせ、資料請求、ダウンロード、購入など)
コンバージョン数は、コンバージョンが起こった訪問回数を指します。
複数回カウントされることはなく、一回のセッションで2回以上コンバージョンがあっても、コンバージョン数は1としてカウントされます。(重複カウントしてコンバージョン率が100%を超えないようにするため)
コンバージョン率とは、全体のセッションの中でコンバージョンに至った回数の割合のことです。
コンバージョン率 = コンバージョン数 ÷ 全体のセッション
11.トランザクション、トランザクション数
アナリティクスのビューをeコマース設定にしている場合に使用される用語で、トランザクションとはユーザーの一連の購買行動のことを指します。
トランザクション数とは、eコマース設定でのコンバージョン数のことです。
コンバージョンと違うのは、2回以上のトランザクションが起こった場合、その回数分カウントされるというところです。
トランザクションにはさらに「固有の購入数」と「数量」にわけられ、「固有の購入数」は何種類の商品を購入したのか、「数量」は購入した商品の数を指します。
混同しやすい基本用語の違い
ここまで各用語と意味について解説してきましたが、あらためてよく混同される用語の違いについて簡単にまとめます。
ユーザー数とセッション数の違い
セッション数とページビュー数の違い
離脱と直帰の違い
コンバージョン数とトランザクション数の違い
Googleアナリティクスを利用するなら必ず覚えよう!
いかがでしたか?
今回はGoogleアナリティクスでよく使う基本用語11選を解説してきました。
普段からアナリティクスを利用している方でも、細かなルールに関して「以外と知らなかった!」と思った部分もあったかもしれませんが、本記事によってあらためて自分の認識が合っていたか間違っていたかを再確認できたかと思います。
また初心者の方にとっては、はじめはひとつひとつ理解するのが大変かもしれませんが、間違った認識で分析しても意味がないので必ず頭に叩き込んでおくようにしましょうね!