アナリティクスに慣れていない方にとってはアカウント、プロパティ、ビューという言葉はとっつきにくく、意味や違いが曖昧になりがちです。
しかし、アナリティクスはこの3つの階層から成り立っているため、必ず覚えておかなければならない必須の知識です。
そこで今回はアカウント、プロパティ、ビューの意味や役割について詳しく解説していきます。
これらを理解しておかないと「自分が確認したいレポートと全く違うものを見ていた」なんてことも起こり得うるため、きちんと意味を把握できていない方や、あやふやになっている方は今一度確認してみてください。
アナリティクスの階層構造
Googleアナリティクスの階層構造は「アカウント」>「プロパティ」>「ビュー」の順で構成されています。
最上位の階層にアカウントがあり、その下にプロパティ、その下にビューとつづきます。
上記では、1つのアカウントに3つのプロパティと、計6つのビューが存在しているということになります。
また、アカウント、プロパティ、ビューそれぞれの設定は、ビューの管理画面から行うことができ、左からアカウント、プロパティ、ビューの列で並んでいます。
アカウント、プロパティ、ビューの意味と役割
ここからは、各階層の意味や役割について解説していきます。
アカウント
アカウントは、会社・組織単位で作成するもので、1つの会社に1つのアカウントが基本です。
そのため子会社や関連会社のアナリティクスを確認したいという場合は、別のアカウントを作る必要があります。
ちなみに、アナリティクスで使われるアカウントの意味は、Googleアカウントとは関係ないので混同しないようにしましょう。
ー 役割 ー
プロパティ
プロパティはサイト単位で作成するもので、1ドメイン1プロパティが基本です。
そのため、自社サイトがコーポレートサイトしかなければ1つのプロパティで十分ですし、他にもブログサイトやECサイトも持っているのであれば、それ用に別のプロパティで分けて管理するようにしましょう。
重要なのは、プロパティごとにトラッキングコードが発行されるということです。
クロスドメイントラッキングの設定をしなければ、異なるプロパティ(=トラッキングコードが違うサイト)をまたがった分析はできないので注意しましょう。
作成できるプロパティの最大数は50個です。
かなり大規模なサイトを運営していない限り、まず心配する必要はありません。
ー 役割 ー
ビュー
ビューは実際のレポート画面のことで、「どのように分析するのか?」という最小単位になります。
「自社や関連会社の人間からのアクセスを除外して見たい」「アクセスをPCとスマホで分けて見たい」「商品カテゴリ別に見たい」「eコマース分析がしたい」など、レポート画面で分析しやすくするためにフィルタをかけたビューをいくつか作成することが可能です。
アナリティクス登録時の最初の設定で「すべてのウェブサイトのデータ」という何もフィルタをかけられていないビューが自動で生成されるので、そのビューをもとに、分析の目的に合わせたビューをいくつか追加していくという流れになります。
また、作成できるビューの最大数は25個ですが、むやみやたらに増やすようなことはせず、きちんと目的に合わせて作成するようにしましょう。
ー 役割 ー
アカウント、プロパティ、ビューの意味は必ず覚えておこう!
今回はGoogleアナリティクスのアカウント、プロパティ、ビューの意味と役割を解説してきました。
アナリティクスを使い始める頃は、収集されたデータばかりに目が行ってしまいがちですが、3つの階層構造をしっかり理解しておくことで、アナリティクスの本質がきちんとわかり、分析の考え方も変わってくるかと思うので、必ず覚えておいてください!